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防犯カメラにAI機能は本当に必要?誤検知を経験して感じた「必要十分」で選ぶ考え方

最近の防犯カメラを調べていると、

「AI人物検知」
「侵入検知」
「車両検知」
「ラインクロス検知」

など、さまざまな機能を搭載した製品が増えています。

せっかく防犯カメラを新しくするのであれば、

「どうせならAI機能が付いていた方がいいのでは?」

と思う方も多いと思います。

私自身も、防犯設備に携わる中でAI機能や各種検知機能を使う機会がありました。

ただ、実際に使ってみると、必ずしも「高機能なカメラ=使いやすい防犯設備」ではないと感じています。

今回は、実際に検知機能を使った経験から、防犯カメラを選ぶときに何を優先した方がいいのかについて書いてみます。

AI・検知機能を使ってみると、誤検知が気になった

最近のカメラには、人や車などを判別して通知する機能が搭載されているものがあります。

機能だけを見ると、とても便利です。

例えば夜間に人が入ってきたら通知する仕組みを作れれば、常に映像を確認する必要がありません。

ただ、実際に検知機能を使っている中では、誤検知が多く発生するケースもありました。

本来知らせてほしいものとは違う動きに反応したり、想定していた通りに検知しなかったりすると、通知そのものを信用しにくくなります。

せっかく便利にするために導入した機能なのに、通知を確認する作業が増えてしまえば、かえって運用が大変になります。

AI機能そのものが悪いわけではありません

ここで誤解してほしくないのは、AI機能や映像解析そのものが不要ということではありません。

AIによる映像解析は、人や車両などを検知・分類し、監視業務を効率化する用途で活用されています。

一方で、カメラメーカーの技術資料でも、AIによる映像解析は誤検知や見逃しが発生する可能性があり、設置環境、照明、映像品質、カメラの位置や向き、設定など複数の要素によって性能が変わると説明されています。

つまり、

AI機能が付いているかどうかよりも、その機能が設置場所と目的に合っているか

の方が重要です。

工場、倉庫、駐車場、建物の出入口では、それぞれ人や車の動き方も違います。

屋外であれば、昼と夜でも環境が変わります。

カタログ上では便利そうな機能でも、実際の現場に設置したときに同じように機能するとは限りません。

防犯カメラの基本は「何かあったときに確認できること」

防犯設備について考えていると、新しい機能に目が行きやすいのですが、私はもっと基本的なところを大切にしています。

防犯カメラの場合、まず重要なのは、

必要な場所がきちんと映っていて、必要な期間録画され、何かあったときに遡って確認できること

です。

実際にご提案した案件でも、複雑な機能を増やすことより、シンプルで長期的に使いやすい機器と構成を選びました。

その結果、普段は安心して使っていただきながら、何か確認したいことが起きた際には、録画映像を遡って確認することができました。

派手な機能ではありません。

しかし、防犯カメラとして本来やってほしい仕事は、きちんと果たしてくれています。

「高機能だから選ぶ」という順番にはしない

例えば、カメラを比較して、

AのカメラにはAI機能が5種類ある。
Bのカメラには基本的な機能しかない。

となると、Aの方がお得に見えるかもしれません。

しかし、実際に必要な機能が録画とスマートフォンからの確認だけであれば、使わない機能がいくら増えても防犯上の効果が上がるとは限りません。

むしろ、

「設定が複雑になった」

「通知が多すぎて見なくなった」

「何の機能を使っているのか分からない」

という状態になってしまえば、設備を活かしきれなくなります。

そのため私たちは、

機能を見る → 使い方を考える

のではなく、

困っていることを整理する → 必要な機能を決める → 機器を選ぶ

という順番で考えています。

当社の防犯設備サービスでも、現場確認を行ったうえで、カメラ・センサー・入退室管理などを必要な範囲で組み合わせる方針にしています。最初からすべてを導入するのではなく、状況を確認できる状態から段階的に整える考え方です。

AI機能を使った方がいいケースもある

もちろん、目的が明確であればAI機能は有効です。

例えば、

  • 特定エリアへの侵入を早く把握したい
  • 広い敷地を少人数で監視したい
  • 人と車両を分けて確認したい
  • 映像を確認する作業を効率化したい

といった目的がある場合です。

こうしたケースでは、AIや映像解析を使う意味があります。

ただし、「AIカメラだから大丈夫」と考えるのではなく、実際の設置環境でどの程度使えるのかを確認しながら設計する必要があります。

メーカー側も、映像解析については各設置場所で性能を評価することを推奨しています。

AIを使うこと自体を目的にするのではなく、

AIを使うことで、具体的に何が改善されるのか

まで考えて選ぶことが大切だと思います。

工場・倉庫の防犯カメラで、まず確認したいこと

防犯カメラの更新や新設を検討している場合、最初から製品を比較するより、まず次のようなことを整理してみると選びやすくなります。

  • どこでトラブルが起きるのが心配なのか
  • 昼間と夜間、どちらを重視するのか
  • 何を確認できればいいのか
  • どのくらい録画を残したいのか
  • 外出先から映像を見る必要があるのか
  • 異常があった瞬間に知る必要があるのか
  • 誰が普段カメラを管理するのか

例えば、「何かあったときに後から確認できればよい」という目的であれば、AIによるリアルタイム通知を必須にする必要はないかもしれません。

逆に、夜間の侵入をすぐに把握する必要があるのであれば、カメラ単体だけではなく、センサーや照明、通知などを組み合わせる方法も考えられます。

当社でも、防犯カメラだけに限定せず、センサー、オートロック、入退室管理などを含めて必要な範囲を整理しています。

防犯設備は「長く普通に使えること」も大切

防犯設備は、導入した直後だけ使うものではありません。

何年も設置して使い続ける設備です。

だからこそ、

「最新機能がたくさん付いている」

ということだけでなく、

「普段困らずに使える」

「必要なときに映像を確認できる」

「何かあったら相談できる」

ということも大切だと考えています。

今回、検知機能を実際に使ってみたことで、改めてそれを感じました。

高機能だから良い。

AIだから良い。

というわけではありません。

その現場に必要なことを、無理なく確実にできる設備を選ぶ。

工場や倉庫の防犯設備では、そのくらいシンプルな考え方でも良いのではないでしょうか。

株式会社アンドワイコンセプトでは、工場・倉庫などの現場を確認しながら、必要な設備だけを整理してご提案しています。防犯カメラの更新や設備構成について迷っている場合は、現在の設備を見ながら一緒に整理することも可能です。