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できることが多いほど伝わりにくい?商品・サービスをわかりやすく伝えるデザインの考え方

自社の商品やサービスを紹介するとき、

「これもできます」

「こんなことにも対応できます」

「実は、こういう強みもあります」

と、ついいろいろ説明したくなることがあります。

特に、できることが多い会社ほどそうなりやすいと思います。

ただ、実際に聞く側になってみると、情報が増えるほど「結局、何をしてくれる会社なのだろう?」と分かりにくくなることがあります。

今回は、商品やサービスを分かりやすく伝えるために、デザインを作る前に考えておきたいことについて書いてみます。

できることを全部話すと、逆に分かりにくくなる

私自身、商品やサービスについて話を聞く中で感じることがあります。

説明する側としては、できるだけ商品の良さを知ってほしいので、機能や特徴、対応できる内容をたくさん伝えたくなります。

気持ちはよく分かります。

しかし、聞いている側は、その商品やサービスだけについて一日中考えているわけではありません。

いろいろな会社の話を聞き、さまざまな商品やサービスを比較しています。

そのため、最初から多くの情報を伝えられても、すべてを理解するのは難しいものです。

むしろ最初に知りたいのは、

「これは何のための商品なのか」

「自分に関係があるのか」

「どんな悩みを解決できるのか」

という、もっとシンプルな部分ではないかと考えています。

デザインの前に「誰に、何を伝えるか」を整理する

こうした経験から、デザインを考えるときには、いきなり見た目を作り始めるのではなく、まず商品やサービスの目的を整理するようにしています。

例えば、

  • 何を解決する商品・サービスなのか
  • どんな人や企業に使ってほしいのか
  • その人は何に困っているのか
  • 最初に何が伝われば興味を持ってもらえるのか

といったことです。

そのうえでターゲットとなるペルソナをある程度絞り、相手が理解しやすいキャッチコピーや情報の順番、デザインへ落とし込んでいきます。

ここで大切なのは、「自分たちは何を言いたいか」だけで決めないことです。

自社にとって重要な情報と、初めて見る人が知りたい情報は、必ずしも同じではありません。

「全部伝える」のではなく、まず興味を持ってもらう

もちろん、情報を削れば削るほど良いという話でもありません。

商品やサービスを正しく理解してもらうには、詳細な説明も必要です。

ただ、それを最初から全部見せる必要はないと思っています。

例えばホームページであれば、

「これは自分たちに関係がありそう」

と思ってもらったあとに、詳しいサービス内容や事例を読んでもらうことができます。

営業資料でも、最初のページで全機能を説明しなくても、興味を持ってもらえれば、その後の商談で詳しく説明できます。

そのため、最初のデザインには「すべてを説明する役割」ではなく、次の情報を見てもらうための入口としての役割を持たせてもよいと考えています。

シンプルにすると、補足しやすくなる

実際に、商品やサービスの目的とターゲットを整理してからデザインを作ると、伝え方はかなりシンプルになります。

一方で、それだけですべてが完成するわけではありません。

実際に営業で使ったり、ホームページを見てもらったりすると、

「ここはもう少し説明した方が良さそう」

「この言葉では伝わりにくい」

「この人たちは別の部分に興味を持っている」

といったことも見えてきます。

そのため、伝え方は継続的にブラッシュアップしていく必要があります。

ただ、最初に「誰に、何を伝えるのか」というベースができていれば、改善もしやすくなります。

軸がない状態で毎回文章やデザインを変更するのと、目的を決めたうえで反応を見ながら調整するのでは、改善のしやすさが大きく変わります。

自社のサービスが分かりにくいと感じたら確認したいこと

もし、自社の商品やサービスの説明が複雑になっていると感じたら、一度次のようなことを確認してみてもよいと思います。

  • 一言で説明すると何をする商品・サービスなのか
  • 一番利用してほしい相手は誰なのか
  • その相手は何に困っているのか
  • 最初に伝えるべきメリットは何なのか
  • 詳しい説明と、最初に見せる情報を分けられているか

特に「一言では説明できない」という場合は、デザイン以前に、情報の整理から始めた方がよいケースもあります。

まとめ

できることが多いこと自体は、企業にとって一つの強みです。

ただ、その強みを全部並べることが、必ずしも分かりやすい説明になるとは限りません。

大切なのは、自分たちが伝えたい情報だけではなく、相手が最初に何を知りたいのかを考えることだと思っています。

商品・サービスの目的を整理し、ターゲットを考え、最初に伝える内容を絞る。

その土台ができてからキャッチコピーやデザインを考えることで、伝え方のベースが作りやすくなります。

そして、そのベースを実際の反応に合わせて少しずつ改善していく。

株式会社アンドワイコンセプトでも、単に見た目を整えるだけではなく、「何を、誰に、どう伝えるのか」を整理しながらデザインを考えています。