&Y CONCEPT
「カードは配っているのに、常連が増えない。割引ばかりが目的化して利益が残らない」。多くの店舗オーナーが抱える悩みです。スタンプが埋まる頃には熱が冷め、財布の奥で眠ったまま――。これは、カードそのものではなく“メッセージの設計”が足りないサインです。ショップカードは小さな紙片ですが、適切な言葉を載せれば、再訪の背中を押し、自然な紹介を生む“静かな営業マン”に変わります。
スタンプ中心のカードは「貯めれば得」という機能だけを伝えがちです。しかしお客さまが本当に知りたいのは、①なぜ“今”もう一度行くべきか(再訪の口実)、②誰にどう勧めれば喜ばれるか(紹介の口実)、③選んで間違いない根拠は何か(信頼の根拠)の三点です。ここが曖昧だと、カードは単なる割引券になり、価格に敏感な来店を増やす一方で、関係性は深まりません。私たちの目的は「不幸な仕事」を減らすこと。つまり、店舗の提供価値とお客さまの理解のズレをカードのメッセージで埋め、納得感のある再訪と紹介を生むことです。
最初に“何が必ず手に入るか”を一文で示します。例:「あなた専用に味を整えます。次回は本日の記録から、もっと好みに近づけます。」
“次はこう変わる”を具体化し、軽い期限を添えます。例:「2週間以内の再訪で、前回の記録を活かした“最適版”をご提供。小さな違いを体験してください。」
「誰に」「どう伝えるか」をカードが代筆します。例文セットを印刷:「大切な人へ。ここは“好みを覚えてくれる店”。一緒に行こう。」二枚綴りや同伴特典は“共有の口実”になります。
選ばれる理由は値引きではなく“姿勢”です。70~90字で端的に。例:「私たちは“好みが変わる”ことを前提に記録し、毎回の最適を探します。だから通うほどに、あなた仕様。」
“上手な楽しみ方”を3箇条で。買い方のコツは満足度を上げ、単価も自然に上がります。例:「①好みを遠慮なく伝える②前回との差を一言共有③気に入ったら誰と来たいかメモ」
数字か声を最小限で。例:「再訪の7割が“前回より好み”と回答」「おすすめの一言:○○さん(年代)」過度な自賛は避け、事実を静かに添えます。
カードID/発行日/紹介元の記入欄、QRの簡易登録で「回収率・再訪率・紹介率・再訪間隔・客単価」を把握します。毎月1回、上位10名の“伝道者”に感謝の手紙を。数字と御礼が循環を強くします。
表面:キャッチ(初回の約束)/次回来店の理由+期限/QR裏面:あなたの物語/小さな指南3箇条/紹介メッセージ欄(切り離し可)/発行日・カードID・紹介者欄“たたむと伝わる順番になるか”を基準に面付けしましょう。
ショップカードは、値引きの器ではなく“関係の設計図”です。再訪の口実、紹介の口実、信頼の根拠を一枚に収めれば、価格以外の理由で選ばれる循環が生まれます。私たちの“Why”は、認知のズレから生まれる不幸な仕事をなくすこと。カードのメッセージを見直すことは、その第一歩です。今日のチェック:①初回の約束は一文で明確か②再訪の理由に期限はあるか③紹介の言い方を印刷したか④測定欄で循環を回せるか。次に渡す束から、たった数行を書き換えてみませんか。あなたのカードが“静かな営業マン”に変わるはずです。
Document
こちらのページから、資料をダウンロードいただけます。
Contact Us
こちらのページから、お問い合わせいただけます。